香典の代わりに線香を送るのは平気? 送る際のマナーや注意点を紹介! | 家族葬・直葬の葬儀なら埼玉県のさいたま斎苑へ

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香典の代わりに線香を送るのは平気? 送る際のマナーや注意点を紹介!

仏事で香典の代わりに線香を送るという話を聞いたことがあると思います。そもそも線香が香典の代わりになるのでしょうか?送るときはいつ、どのように送ればいいのでしょうか。今回は、線香を送るときといただいたときのマナーについて解説していきます。

香典の代わりに線香を送ってもよいのか

そもそも、香典の代わりに線香を送ってもよいのでしょうか。

線香は仏様のお食事で香食(こうじき)と呼ばれます。

仏様はお供え物の香りを食べるといわれているのが、その由来です。

仏教では線香・花・灯明・浄水・飲食の五つを五供(ごくう)とし、故人への供物の基本としてきました。

「香典」も名前のとおり、現金ではなくお香(線香)を焚いて故人にお供えすることが本来の意味です。

つまり、香典のかわりに線香を送ることはより本質に近い行為であると言えます。

線香は香典に比べるとご遺族へというよりも、故人へのお悔やみの気持ちの面がより大きいと解釈することもできるでしょう。

ここでひとつ注意点があります。

お香は仏教でしか用いられないものであり、香典という言葉も仏教用語の一つです。

そのため、ほかの宗教の方に線香や香典を送ることはマナー違反になります。

送る前にはまず、先様の宗教を確認することを忘れないようにしましょう。

線香を送るタイミング

通夜や葬儀に参加できなかったとき

一般的に香典の代わりに線香を送るのは、事情で通夜や葬儀の当日に参列できなかった場合などです。

また年末の喪中はがきで訃報を知り、喪中見舞いとして手紙やはがきとともに送るという場合もあります。

葬儀が終わって、ご遺族がいくらか落ち着いた時期に送るのもよいかもしれません。

静かな環境に戻ったあとの気遣いが感じられる弔意は、ご遺族にとって大きな癒しになるでしょう。

家族葬などで香典不要と言われたとき

近年では家族葬が増え、香典を辞退されたり、訃報を周囲にお知らせしないご遺族も多くなりました。

家族葬が選ばれる理由はさまざまですが、経済的に簡素にしたいという面もあると思います。

香典不要といわれたら気が収まらなくても一歩引き、ご遺族の意を汲むことが大切です。

そんな場合、後日故人を偲ぶ手紙を添えてお供え物の線香を送るといいでしょう。

香典の代わりに線香を送るときのマナー

金額相場

お供え物としての進物用線香は、2,000円から5,000円が相場価格です。

一般的な家庭用線香の相場の価格帯は、2,000円から3,000円位です。

線香の選びかた

線香には進物用と家庭用があります。

家庭用線香とはスーパーなどで売っているような一般的なものです。

お供え物として購入する線香は、進物用であることが重要です。

進物用線香は、しっかりとした塗箱や桐箱に納められた仏具専門店などで売っているものですが、ネットでも購入することができます。

進物用線香にはいろいろな種類がありますが、香りのよいものが人気です。

仏教では煙の香りを故人に送るという考えから、家によってはあえて煙の多いものを選ぶこともあります。

しかし現代では住宅が密集していたり、煙探知機つきの集合住宅も多くなり、煙が少ない線香が好まれるようになってきました。

長さも7cm、14cm、25cmといろいろな長さがあります。

普通の家庭なら短寸の7cmのものが好ましいでしょう。

進物用線香のランクは、質と量と箱の質で決まります。

仏具専門店やデパートの仏具売り場などには、専門知識が豊富な店員がいるので、アドバイスを受けながら選ぶことをおすすめします。

のし

日本では古くから、線香を弔事でも慶事でも贈り物として使ってきました。

それぞれのし紙は、赤白の水引が慶事用のし紙、黒白の水引が弔事用のし紙です。

香典の代わりの線香は仏事のお供え物なので、のしは弔事用のし紙をかけて包みます。

のしをつけた包装方法は2種類あります。

まず、線香の箱に直接のし紙をかけ、その上から包装紙で包むのが内のしです。

そして、線香の箱を包装紙で包んで、その上からのし紙をかけるのが外のしです。

進物用線香は内のしが一般的です。

のし紙をひっかけたり破ったりせず、美しく持ち運ぶためです。

一方で外のしは、表書きが先様にはっきり見えるという点で優れています。

大勢の弔問客が供物を持って集まる場所では、外のしのほうが適していることもあります。

表書き

線香だけでなく香典でも同じですが、表書きに「御霊前」を使うのは亡くなってから忌明けの四十九日までのみです。

四十九日以降は一般的に「御仏前」を使います。

また「御供」「御供物」は四十九日以降のすべての仏事で、仏前へのお供え物に使います。

「御供」「御供物」は亡くなった日がわからなくても、時期を選ばずいつでも使える表書きです。

ただし、浄土真宗は表書きに「御霊前」を使いません。

通夜・葬儀ともに「御仏前」になります。

また地域によっても様式の違いがあるので、不安であれば周囲の人に確認するのがいいかもしれません。

香典の代わりに線香をいただいた場合

ここまでは線香を送る側についてご紹介してきました。

それでは、香典の代わりに線香をいただいた場合はどうすればいいのでしょうか?

お返しは必要か

線香などの供物に対するお返しには決まりはありません。

香典返しは香典の半分から3分の1の金額を目安に品物をお返しするのが通例ですが、一般的に線香に関してはお礼不要といわれています。

頂いたものが3,000円以下のものであれば、そのときはありがたくいただいてお返しは必要ありません。

3,000円以上のものであれば、お菓子などの品物を半分から3分の1の金額でお返しすることも可能ではありますが、お礼状のみでも問題ありません。

お礼状の書きかた

弔事のお礼状は文中に「重ね重ね」や「くれぐれ」などの繰り返し言葉を使いません。

たび重なる不幸を連想させてしまうことが理由です。

さらに基本的には縦書き文で、句読点を使いません。

これらは主に和文のなごりと言われています。

線香をいただいたときのお礼状の例文を以下にご紹介します。

例文1

御供物ありがとうございました

故人の永眠に際しましては

あなたさまの過分なる御供物を頂戴いたしまして

厚く御礼申し上げます

故人もあなたさまの優しいお心遣いに

深く感謝していることと思います

略儀ながら書中をもちまして厚く御礼申し上げます

例文2

拝啓

先日は父○○の旅立ちに際し温かいお志を承り誠にありがとうございました

早いものでもう○月が経ち私どももようやく落ち着きを取り戻しております

時節柄○○様もお身体に気を付けてお過ごしください

本来ならばお目にかかってお礼を申し上げるべきところですが

書中にて失礼いたします

敬具

まとめ

本記事では、香典と線香について以下のことをご紹介しました。

  • 仏教で線香を送ることは作法以前の本質で、より仏様に向けたお悔やみの気持ちになる
  • 線香を送るタイミングは区切りの仏事が一般的だが、基本的にはいつでもいい
  • 進物用線香の相場は1,000円から5,000円くらいの物まであるので、相手の家の事情に沿ったものを選ぶ
  • 表書きの書きかたは、四十九日以前は「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」になる
  • 香典の代わりに線香をいただいた場合は、基本的にはお返しは不要

この記事が、皆さんのお役に立てれば幸いです。