喪中期間の過ごしかたについて、行事別に注意点を解説します! | 家族葬・直葬の葬儀なら埼玉県のさいたま斎苑へ

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喪中期間の過ごしかたについて、行事別に注意点を解説します!

近親者が亡くなったあと、その人を悼む事を「喪に服す」と言います。その喪に服す期間を「喪中」と言いますが、その喪中期間の過ごしかたというのはなかなかわかりづらいものです。喪中期間にやってはいけないこと、やっても構わないことを中心に、喪中期間の過ごしかたを解説します。

喪中の年末年始の過ごしかた

喪中と忌中の過ごしかた、中でも、多くの人が気にするところの年末年始の過ごしかたについて紹介しましょう。

クリスマス

まずクリスマスですが、ご存じのように、クリスマスというのは日本古来の風習ではありませんし、キリスト教の行事ですので、忌中・喪中に関して特にこれといった決まりというのはありません。

ただ、身内が亡くなられて間もない忌中の期間では、本来の宗教的行事としてのクリスマスは別にして、仲間内で騒ぐようなクリスマスパーティーは避けたほうがよいでしょう。

年賀状

忌中であっても喪中であっても、年賀欠礼となり、新年の挨拶は避けるのが礼儀となっていますので、年賀状は出さないというのが常識となっています。

毎年年賀状のやり取りをしている相手には、喪中はがきを事前に送り、喪中であることと年賀状は出さないことを伝えておきます。

そして、年賀状の代わりに、季節の挨拶として寒中見舞いを出したりします。

終活をされている方は、誰に喪中はがきを出すのかをリストにしておいてもいいでしょう。

お歳暮

お歳暮やお中元などの贈答品は季節の挨拶であって、何かを祝うというものでありませんので、特に気にする必要はありません。

しかしながら、忌中の場合は、人によっては忌が明けていないのに贈り物をされることを快く思わない方もいらっしゃいますので、受け取る側のことも配慮して、忌中のお歳暮やお中元は避けるのが無難でしょう。

初詣

神道では、死は穢れ(気枯れ)とされているため、その穢れを持ち込まないようにということで、忌中の期間の神社へのお参りは避けます。

一方、仏教では死を穢れとしていないため、お寺の場合は忌中であってもお参りは問題ないとされています。

初詣は季節的な行事でもありますので、忌が明けた喪中期間であるなら、神社に詣でても構わないでしょう。

正月飾り

本来、門松やしめ縄、鏡餅等の正月飾りには、無事に1年を迎えることができたことを感謝し祝うという意味があります。

忌中や喪中であるということは、近親者が亡くなって無事に1年を迎えられなかったという意味も持ちますので、当然正月飾りは控えるのが礼儀となります。

喪中期間でするべきこと・してはいけないこと

では、年末年始に限らず忌中や喪中の期間にするべきこと・してはいけないこととは何でしょうか。

そんな観点から喪中期間の過ごしかたを考えてみましょう。

するべきこと

近親者が亡くなった後の忌中の時期というのは、するべきことがいろいろあって慌ただしいものです。

また、忌が明けて喪中の期間になってもするべきことはあります。

ひとつひとつ整理しながら紹介していきましょう。

喪中はがきの作成

喪中期間は年賀欠礼で年賀状を送ることはしません。

毎年やり取りをしている近しい人達には、喪中であることをお知らせしておく必要があります。

喪中はがきを出す時期は11月後半から12月初めにかけてとなります。

故人の冥福を祈る

喪中期間は故人の冥福を祈る期間です。

故人との関係が深ければ深いほど、思い出も多いでしょうし、感謝の気持ちを大きいことでしょう。

喪中期間の過ごしかたの基本として、その故人のことを想い、ご冥福を心から祈りましょう。

また、同時に喪中期間は、近しい人を亡くした悲しみを癒していく期間でもあります。

香典返し

忌明けのとき、つまり仏式の場合は四十九日法要、神式では五十日祭のときに香典返しを行いますので、弔問いただいた方々の名簿を確認しておく必要があります。

名簿はあらかじめ頂いた金額別に整理しておくと便利です。

香典返しは頂いた金額の半分「半返し」といわれます。

ご挨拶を兼ねて直接持参できればよいのですが、そうではなく配送する場合は挨拶状を添えて送ります。

納骨と埋葬

一般的に仏式では、初七日、三十五日、四十九日の際に納骨・埋葬を行います。

神式では五十日祭の頃、キリスト教の場合は、一週目から一ヶ月後の召天記念日までに行います。

遺産相続

故人が遺言書を残していない場合は、民法で定められた順位や割合に沿って誰が何を相続するのかを決め、遺産分割協議書を作成します。

遺産相続については、弁護士、会計士、税理士等、専門家に相談することをおすすめします。

預貯金

これは実際にそうならないとわからないという場合が多いのですが、金融機関では預貯金者の死亡がわかると、預金の引き出しや定期預金の解約ができなくなります。

葬儀費用を個人の預貯金で賄おうとお考えの方は気をつけてください。

生命保険や年金の請求

生命保険や年金は請求しなければ受け取ることができませんので注意してください。

生命保険会社や年金事務所に請求に必要な書類について確認を取りましょう。

してはならないこと

年末年始のことは「喪中の年末年始の過ごしかた」のところで触れましたので、ここではそれ以外の喪中期間にしてはいけないことを紹介します。

結婚式・披露宴

忌中の期間であれば結婚式や披露宴への出席は辞退するのがいいかもしれません。

事情を説明すればわかっていただけると思います。

忌中が明けて喪中の期間になり、出席できるだけの気持ちの余裕があれば、出席しても特に問題はないでしょう。

但し、喪中期間に晴れがましい結婚式や披露宴に出席することを快く思わない方がいるかもしれませんので、念のために、喪中期間でも出席しても大丈夫かを新郎新婦に確認しておきましょう。

自らの結婚・入籍

喪中の期間に自らの結婚式や入籍の予定が入っている場合は、できるならば喪が明けた後に結婚式を実施するのが望ましいとされています。

会場の手配や招待状を出してしまった後なら非常に面倒で困るところなので、予定通り式を挙げる例もあります。

どちらにしてもお互いの両親を交えてよく話し合うのがいいでしょう。

入籍に関しては、それ自体お祝い事ではありませんので、問題はないとされています。

旅行

特に旅行に行ってはだめという決まりがあるわけではありません。

その人の気持ち次第にはなりますが、特に忌中が明け喪中期間になっているのであれば、自宅でどこにも行かず悲しみに暮れているよりは、どこかに気分転換に出掛けたほうが心も癒され、悲しみから早く立ち直れるのではないでしょうか。

故人との思い出深い場所に故人の遺影を持って出掛けるのもいいかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

喪中期間の年末年始の過ごしかたをご紹介してきました。

現代では特に絶対にしてはいけないということはありません。

ただ、喪中は故人を忍ぶ期間を指します。故人の冥福を祈って、ゆっくり過ごすとよいかもしれません。